03素材とエネルギー自然素材を知る 「なんとなく」で選ばない。私たちが自然素材の家づくりをおすすめする本当の理由 家を建てようと考えたとき、「自然素材の家」という言葉に憧れを抱く方は多いのではないでしょうか。しかし、ただ「体に良さそうだから」「流行っているから」という理由だけで選ぶと、住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうこともあります。 「素材選びの本質」について、大切なポイントをまとめました。 1. メリットとデメリットの両方を知る 自然素材には、調湿効果や肌触りの良さといった素晴らしいメリットがある一方で、当然デメリットもあります。 デメリットの例: 珪藻土の壁は衝撃で欠けやすかったり、無垢の床は傷がつきやすかったりします。 大切な視点: 完璧な素材を探すのではなく、デメリットを知った上で「どう対処できるか」を理解すること。例えば、無垢材の傷を「家族の歴史」として楽しめるか、自分でメンテナンスする方法を知っているか。これを知ることで、不安は安心へと変わります。 2. 「嘘をつかない素材」と経年変化 家づくりにおける素材選びの基準として、一つの考え方があります。それは「素材に嘘をつかせない」ということです。 新建材(合板・ビニールなど): 完成時が最も美しく、時間が経つほど劣化(古びていく)していく傾向があります。表面のプリントが剥がれると、中の芯材が見えて見窄らしくなってしまうこともあります。 自然素材(無垢・塗り壁): 本物の素材は、傷がついても中まで同じ素材です。年月とともに色が深まり、傷さえも「味」として美しさに変わる「経年美化」を楽しむことができます。 3. 工務店選びのヒント:同じ素材を使い続けているか 自然素材を扱う工務店を選ぶ際、その会社が「どれくらいの期間、その素材を使い続けているか」をチェックしてみてください。 流行に合わせて素材をコロコロ変えるのではなく、同じものを使い続ける会社には以下の強みがあります。 検証データがある: 10年、20年経った時にその素材がどう変化するかを熟知している。 職人の技術が高い: 同じ素材を扱い続けることで、施工精度が安定する。 アフターフォローが確実: メンテナンスのノウハウが蓄積されており、住んだ後の相談にも的確に応えられる。 自然素材の家づくりで最も大切なのは、知識を得た上で、自分たちの価値観や暮らしに合っているかを判断することです。 「傷ひとつない綺麗な状態を保ちたい」のか、「多少の手間はかかっても、本物の素材に囲まれて心地よく暮らしたい」のか。 まずは素材の特性を正しく知り、納得のいく選択をすることから、理想の住まいづくりを始めてみませんか。 建築工房零では、年に数回、壁の仕上げとして標準仕様の「湯布珪藻土」の販売元であるWonderWall 株式会社の井筒社長をお呼びして「素材えらび教室」を開いています。 当日は、実際にいくつかの床材に液体をかけたり傷をつけたりしながら、違いを見比べ、その後の補修方法なども知ることができ、家づくりを考え始めたばかりの方に好評いただいています。 この記事にある「漆喰」「珪藻土」「ビニールクロス」や、 「新建材」「無垢材(広葉樹)」「無垢材(針葉樹)」などの特徴を、見て触って体感できる機会ですので、ぜひご参加ください。 BACK