01設計と間取り広がり間取りと可変性 家族がしぜんと集まる「広がり間取り」 家族が自然と集まる居場所。それが「零の家」の特徴です。 私たちは、単に「部屋(Room)」を並べるのではなく、豊かな「間(Space)」をつくる「広がり間取り」と、ライフスタイルに合わせて使い方を変えられる「可変性」を大切にしています。 2階とつながる吹き抜け、仕切りのないワンルーム、リビングから続くウッドデッキ。 どこにいても家族の気配を感じ、自然と会話が生まれる。お互いへの思いやりと愛情が育まれる家を目指しています。 1. 部屋(Room)ではなく、間(Space)をつくる かつての日本の住まいは、襖や障子といった建具で空間を緩やかに区切ることで、一つの空間を多目的に使いこなす「可変性」を持っていました。そこには、限られた広さを分け合い、お互いを尊重し合う、愛情深い家族の姿があったはずです。 しかし現代の家づくりは、廊下で独立した個室をつなぎ合わせる「西洋的な部屋取り」が主流です。「家族の人数+LDK」という考え方では、家族のつながりが分断され、用途別の部屋はいずれ使われなくなりがちです。 元来、間取りとは「間」を「取る」と書くように、大きな空間から必要な分だけ「間(Space)」を区切るものでした。 この曖昧で融通の利く「広がり間取り」は、お子様の成長や老後といったライフスタイルの変化にも自在に対応でき、結果として住まいの寿命を延ばすことにもつながります。 2. 「開く」ために「閉じる」という設計作法 「広がり間取り」を心地よく成立させるには、実は「上手に閉じること」が不可欠です。 視線を遮り、景色を取り込む 外に対して無防備に開くのではなく、板塀や植栽でプライバシーを確保する(=閉じる)。そうすることで初めて、カーテンを開け放ち、家の中から外へと視線が抜ける「本当の開放感」が生まれます。 快適な温度とプライバシーの安心 玄関にはワンクッション置く仕切り(風除室の機能を持たせた引き戸)を設け、冷気が直接リビングに流れ込むのを防ぎます。また、高い断熱性能を備えることで、家じゅうが均一な温度に保たれ、間仕切りのない大空間でも一年中快適に過ごせます。 3. 暮らしを整える「動線」と「生きた収納」 家事動線と連動して使える食品庫や納戸、寝室と直結したウォークインクローゼット、そして、新たに空間をつくる必要のない床下収納などを上手に活用すれば、それは生きた収納になるはずです。 日々の暮らしをより楽しく、ゆとりを生むのに必要なものが、合理的な「家事動線」です。 玄関からリビングへ続くメインの動線(表動線)とは別に、キッチンや納戸へ直接アクセスできる「裏動線」を設けることで、買い物帰りの片付けや、忙しい朝のゴミ出しが驚くほどスムーズになります。 また、プランを決める際の悩みのひとつが「収納」です。私たちは「収納のために家を建てる」べきではないと考えます。 大切なのは、収納スペースの広さではなく、「必要な場所に必要な分だけ」あることと考えます。 2階のお風呂・洗濯動線:脱ぐ→洗う→干す→仕舞うを2階で完結。重い洗濯物を持って階段を移動する必要がありません。 畳の小上がり収納:腰掛けるのにちょうど良い高さの小上がりを作ると、畳の下が大容量の収納として活用できます。手前の引出しタイプの収納も便利。 寝室とつながる大きなウォークインクローゼット。 毎日のことだからこそ、便利さはゆずれません 土間納戸・食品庫:玄関直結の裏動線にパントリーを配置。土間にすることで汚れを気にせず多目的に使えます。 家事動線と連動した「生きた収納」は、日々の名もなき家事を減らし、家族がくつろぐ時間を増やしてくれると思うのです。 BACK