日本の森のこと | 建築工房 零

06地域工務店としての志日本の森のこと

世界には「3種類の木」がある

世界には、3種類の木があります。

切ってはいけない木: 熱帯雨林などの天然林(伐採が環境破壊に直結するもの)。

切ってもいい木: 計画的に栽培・管理されている海外の木。

切らなければならない木: 今の日本の山にある木。使われることで初めて森が循環します。

なぜ今「地元の木」で家を建てるのか?日本の森を守るために私たちができること

日本の国土の約7割は森林ですが、実はその多くが「荒れている」という現実があります。

外国産材の影響: 安価な外国産材の輸入により、国産材の価格が下落。山に手を入れても収益にならない状況が続いています。

放置される山: 収益化できないため、次世代に負の財産を残したくないと、手入れを諦めて放置される山が増えています。

「木を切る」ことは環境破壊ではない?

一般的に「環境保護=木を植える、切らない」というイメージがありますが、日本の人工林においては逆です。

「切らなきゃいけない木」: 戦後、先代たちが未来のために植えてくれた木がいま収穫期を迎えています。これらは適切に「間伐(まびき)」をしないと、森が過密になり不健康になってしまいます。

放置が生む災害: 適切に管理されない森は保水力がなくなり、土砂災害や鉄砲水の原因にもなり得ます。

地元の木を選ぶことが「未来の森」を育てる

家づくりで地元の木(地場産材)を選ぶことは、単なる材料選び以上の意味を持ちます。

お金の循環: 私たちが家づくりで支払ったお金が、工務店を通じて「森を守る人たち(きこりや材木屋)」に届きます。

育林への貢献: 木を植えるのは1日ですが、その後の下草刈りや間伐には長い年月とコストがかかります。地元の木を使うことは、こうした地道な管理作業を支援することに直結するのです。

木の家は第二の森林

太陽の光と水、そして二酸化炭素を吸収して大きく育つ樹木は、その姿を「木材」や「木の家」に変えても、温室効果ガスである二酸化炭素は蓄えられたままです。木の家を建てることは、街に森をつくること。もちろん伐採のあとは、植林して新たな循環をはじめる。若木ほど、二酸化炭素の吸収量も多く、地球温暖化の抑制にもつながります。

完成した家を見て、それがどこの木か判断するのは難しいかもしれません。しかし、その背景にある「日本の森を健やかにしたい」という願いや、地域の循環を知ることで、住まいへの愛着はより深いものになるのではないでしょうか。

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