06地域工務店としての志社員大工を育てる 消えゆく「大工」の技術を次世代へ 日本の住宅業界がいま、深刻な危機に直面しています。かつて100万人以上いた大工の数は30万人を切り、10年後にはさらに半減すると予測されています。多くの工務店が大工不足に悩む中、私たち建築工房 零には、20代〜30代が中心の若き「社員大工」たちが活気あふれる姿で集まっています。 社員大工の社会的価値、そして、すまい手さんにとって「社員大工」が建てる家にはどんな価値があるのか、まとめます。 いい家は、高い設計力、高性能の建材だけでなく、それを施工する職人の技術・技能が不可欠です。全棟墨付け・手刻みで家づくりをしてきた零は、プレカットを取り入れるようになった今でもその技術と理念を共有し、日々、経験と学びを積み重ね、新たな知識やニーズを取り入れていくことを大切にしています。若者を中心に、多くの社員大工を直接雇用、育成しているのもそのためです。 1. 深刻な「大工不足」の裏側にあるもの 現在、大工の平均年齢は60代を超え、高齢化が加速しています。これまでの住宅業界は、大工を「外注(請負)」として扱うのが一般的でした。しかし、この仕組みでは若手の育成が難しく、技術の継承が途絶えつつあります。 業界の有識者である新建ハウジングの三浦社長は、「新築は工場生産(パネル化)で補えるが、リフォームやメンテナンスには、構造を理解した『直せる大工』が不可欠。その大工がいなくなることが最大の懸念」と警鐘を鳴らしています。 2. 「社員大工」がもたらすすまい手さんへの3つのメリット 自社で大工を雇用し、理念を共有しながら育てる「社員大工」。すまい手さんにとって、それは単なる「安心感」以上の貢献をもたらします。 「見えない部分」の圧倒的な精度 現場監督不要? 責任感の強さ デジタル×アナログのコミュニケーション 「見えない部分」の圧倒的な精度 断熱性能(Ua値)や気密性能(C値)は、大工の丁寧な手仕事に左右されます。建築工房零と共に学び合う、山形のシエルホームデザインでは、若手大工たちが自らの現場の気密数値を競い合う文化があり、数値目標を「自分たちの誇り」として捉えています。 現場監督不要? 責任感の強さ 建築工房 零では、社員大工が現場管理の一部も担います。毎日現場に張り付いている大工が「俺の現場だ」という責任感を持つことで、ミスを未然に防ぎ、高い品質を維持しています。 デジタル×アナログのコミュニケーション 専用アプリを使い、大工自らが現場の進捗をすまい手さんへ写真付きで報告。すまい手さんとの距離が近く、夏場の暑い中で汗を流して作る姿が伝わることで、完成時には「泣いて喜ばれる」ほどの深い信頼関係が築かれ、それは大工たちのモチベーションや喜びにもなっています。 3. 若者が「大工」という職業に希望を見出す理由 「大工はきつい、給料が上がらない」というイメージを、彼らは覆そうとしています。 「同年代の仲間」がいる環境 多くの場合、若手大工が入っても周りは親世代ばかり。しかし、若者を継続して雇用・育成している会社のチームなら、切磋琢磨し、仕事終わりに加工場などで語り合える仲間がいます。 「人を育てる」マネジメントへのキャリア 体力が衰えたら終わりではなく、技術を身につけた後は「後輩を育てるマネージャー」として評価される。40代、50代になっても給与が上がり続ける仕組みが、大工を一生の仕事へと変えています。 家づくりは「人」と「会社」への投票である 家を建てる際、多くの人は「デザイン」や「性能」で会社を選びます。しかし、それらを実現するのは最終的には現場の「人」です。 私たちは、お金を使うことは、投票権を行使することと同じ。未来の職人を育てる会社に投票してほしい、と考えています。 社員大工を育てる工務店で家を建てることは、自分たちの家を高品質に仕上げるだけでなく、日本の美しい木の文化を次世代へつなぐ「サステナブルな選択」でもあるのです。 \ WE ARE CRAFTS MAN !! / 10 年遅れていると言われている建築業界を建て直し、職人の社会的地位をあげていく! 理念や価値観を共にする家づくりを行うことで、より良いすまいをお客様に提供します。 BACK