eps.28 海沿いのガレージ付き平屋でセカンドライフ
「でも……」は言わない。思いつきを形にする生き方

海沿いに佇む新しい住まいで、Iさんの新しい暮らしが始まっていました。
3番目のお子様が東京の大学へ進学し、それまで9年間暮らした家が夫婦2人には少し大きく感じられるようになったことがきっかけで、家づくりを考え始めたIさん。
「ちっちゃい家でも建てて住まない?」という会話から、心に浮かんだのは「海沿いに住みたい」という純粋な願い。「俺、ちょっと海沿いに住むわ」と、ご自身の想いをストレートに実行へと移しました。多くの人が躊躇してしまうような決断を、軽やかに実行できた理由を伊藤さんはこう語ります。
「幼い頃から『でも……』と思ったら何も達成できないと思って生きてきました。だから『でも』じゃなくて『だったらどうするか』。そうやって必ず達成できるように考えて動くんです」
その前向きな姿勢こそが、この新しい住まいの土台。まさに、Iさんの生き方そのものが形になったようなお住まいです。


多くの家を見てきたからこそ、迷わなかった「零の家」
実は仕事の関係で、数々のハウスメーカーやローコスト住宅の家を数多く見てきたのだという。それぞれの会社の良いところも悪いところも見てきたIさんが、ご自身のセカンドライフの住まいとして選んだのは、他でもない「零」でした。
きっかけは、数年前に「零の家」に住むご友人の住まいを訪ねたこと。「この家、面白いな」という直感は、それからずっと心に残り続けていました。
「次、自分がひとりで暮らす家を建てるなら零の一択。それ以外は考えてませんでした」

いざ計画が始まり、提案された間取りプランはなんと「一発で気に入った」というほど。
なかでもお気に入りは、両方向からアクセスできて回遊できるゆったりとしたトイレの配置。そして、当初は4畳半の予定から6畳へと広げたロフト空間です。今では寝るのも、日々の仕事やリラックスタイムもすべてこのロフトで完結してしまうほど、Iさんのライフスタイルに心地よく馴染んでいます。


「快適」な暮らしと、想像以上の省エネ性能
実際に暮らし始めてからの感想を伺うと、開口一番に「快適以外、何者でもないね!」と満面の笑みが返ってきました。
特に驚かれていたのが、光熱費の安さです。暑がりだというIさんですが、零の優れた断熱性能と、日中に優しく差し込む太陽の光、そしてお気に入りのペレットストーブの相乗効果で、冬場の暖房費は劇的に抑えられていると言います。
「今シーズン使ったペレットはまだ4袋目なんですよ。一袋700円だから、これまでの暖房費を考えると信じられないくらい浮いています。この家の構造のおかげだね」と、嬉しそうに教えてくださいました。

東の窓を眺める特等席。ここから始まる「バージョン2.0」
リビングの椅子に腰掛け、東側の大きな窓から外を眺める時間が、何よりのリラックスタイムです。自作されたガス台で淹れたてのコーヒーを片手に、ゆったりと流れる時間を愉しむ。休日には、揺らめくペレットストーブの炎を見つめながらスマートフォンをいじる、そんな何気ないひとときが最高の贅沢なのだそう。
内覧会という目標があったからこそ、この短期間で納得のいく「バージョン1.0」の住まいが完成したと話すIさん。しかし、Iさん宅の暮らしづくりはこれで終わりではありません。



「今年はここにガーデンキッチンをなんとか自作して作りたいなと思っていて。こっからがまたスタートです」
「だったら、こうしよう」の精神で、季節の移り変わりとともにこの家はさらにバージョンアップを遂げていきます。
DATA
宮城郡七ヶ浜町/木造一戸建て/I様邸
撮影・取材:2025年2月