
どうして筆っていうんだろう。
日本語って難しくて面白くて、中でも物の数え方には「えっなにそれ?」と思う数え方がたくさんありますよね。
ウサギが一羽とか(一匹でも正解のようです)
タンスも一棹で三味線も一棹、と思ったら羊羹も一棹とか(いや、ほんとにどうしてでしょうね)
でも、それらに負けないくらい不思議な単位を、不動産では日常的に使っています。
それが「筆」です。
実は私たち不動産に携わる者が必ず関わる「土地」の数え方なのです。
私も初めに聞いたときは「なぜ?」と思いました。
まずなんて読むの?って感じですよね。
「一筆・二筆」は「いっぴつ・にひつ」もしくは「ひとふで・ふたふで」どちらでもいいようです(読み方複数あるっていうところも、日本語って奥深いなと感じます)
「え、でも土地情報とか見ててもそんな表現見たことないけどなあ」
ですよねー。たいていは「残り2区画!」とかですよね。
あとは広さの単位として坪とかですものね。(坪は坪で由来が気になりますけど)
「仙台市泉区に土地・3筆分譲!」とかものすごい違和感ですよね。笑
これからあなたが、自宅を建てるために土地を取得するとします。
ペンやお菓子を買うときのように、お金を払います、はいどうぞ、というわけにいかないですよね。
土地、手に持てないですし・・・笑
そうすると、どうやって「この土地は私のものなのだ」と証明できるでしょうか?
「不動産登記とは、国民の大切な財産である不動産(土地や建物)の一つ一つについて、どこにあって、どれくらいの広さがあって、どなたが持っているのかといった情報を、法務局の職員(登記官)が専門的な見地から正しいのかを判断した上でコンピュータに記録すること(法務局HPより)」
そうなのです。この「不動産登記」により、はじめてその土地があなたのものだと証明されるのです。
そして、登記をするときの数え方が「筆」なのです。
「家を建てたい」という理由などで探す「宅地」も土地なら畑だって土地だし、あなたがいつも歩いているその道路も、土地。
それぞれに呼び方・数え方はあるのですが(「区画」のような)
登記をするときに限っては、これらすべて「筆」なんです。
この「登記」には、「登録免許税」という税金などを含めて費用がかかりますが、やらないと自分の財産であることの証明ができませんから、絶対必要です。
その時の土地の単位が「筆」なのですね。
なぜ「筆」という数え方になったのかは諸説あるようですが
古い時代、「検地帳」と呼ばれる帳簿を作成する際に、1つの土地に関する、「所在」「面積」「地目」「所有者」等の情報を一筆で(!)記載したことに由来するとの説が一般的なようです。
文字を書くのは好きですが書道は苦手だった私からすると、まさに神業だと感じてしまいますね。

こちらは当社社長・小野の手によるもので、指針書の表紙を飾る「今期の一文字」。
15期となる今期は「破」ということで、「突破」のような意味合いを持たせております。
「常識を疑え。今を疑え。」というテーマに沿う力強さと同時に、作者のソフトな感じも出ていて、字ってすごいなと感じます。
もしかしたら、あなたが今検討されている「1区画」の土地は、もしかすると目には見えないけれども「二筆」の土地かもしれません。それは目視でなかなか確認できるものではありませんので、登記されている情報をしっかり確認することが必要です。
ちなみに、この「筆」は合わせたり分けたりすることができます。
「合筆(がっぴつ・ごうひつ)」「分筆(ぶんぴつ)」といいます。そのままですね。
隣り合っている土地を所有していて、管理上まとめたい場合に合筆したり
ひろーい土地を、何人かで分けてそれぞれおうちを建てましょう、なんて時に分筆したり
そういうことができます。
が、そこには当然費用がかかってきますし、とくに分筆の場合は測量をしなければならないなど時間がかかる場合もあります。
必要性やメリット・デメリットを見極めることが重要ですね。
相続などでこういったことにお悩みの方、最適な方法を一緒に探しましょう!
高山 裕佳
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