「予防空き家」を流行らせたいと強く思った朝。 | 建築工房 零
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「予防空き家」を流行らせたいと強く思った朝。

タカヤマユカ
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おはようございます。高山です。

こちら、本日のニュースです。(リンク:Yahooニュース。一定期間後リンクは切れる可能性があります)

今朝見て、ああ・・・と思いすぐにこれを書いています。すぐなので布団で書いています。

 

長崎で空き家となっていたアパートの踊り場が崩落し、2名が転落、お一人が意識不明の重体だそうです。

 

空き家を放置すると崩れて大変なことになってしまう可能性があります。ということを繰り返しお伝えしてきたのですが、その通りのことが起こってしまいました。

事故に遭われた方は所有者さんのようです。どうか意識が戻って回復されますように・・・

 

このアパートも新築当時はピカピカで、お住まいの人もたくさんおり、そこにはきっと思い出も詰まっていたはずです。

オーナーさんにはある程度の収入をもたらしてくれる相棒だったかもしれません。

しかし、形あるものは変化します。

経年でももちろんですし、こと建物に関しては使われなくなった途端に呼吸をやめてしまうように劣化が進みます。

この空き家もこんな形で崩れたくなかっただろうな、と思うとそこにも胸が痛みます。

 

仙台では、空き家を除却(解体撤去)する際の補助制度があります。(リンク:仙台市HP)

「特定空家」と認められなければ使えない制度ですが、空き家の解体を決断した方は申請してみたほうが良いと思います。除却費用の3分の1かつ上限50万円まで補助されます。(特定空家ってなんだっけ?と思った方はこちらの過去記事リンクから)

そのほか、宮城県各市町村の空き家対策についても宮城県HPにまとめられていましたのでご覧ください。(リンク:宮城県HP)

 

総務省「令和5年 住宅・土地統計調査(速報)」によると、

日本全国の空き家戸数は約900万戸で、2018年調査(約849万戸)から約51万戸増加。空き家率は13.8%で、いずれも過去最高となってしまいました。

 

宮城県の空き家総数は、こちらも令和5年の調査時点で

住宅数1,129,200戸のうち、空き家戸数は140,300戸で、空き家率は12.4%と過去最多。空き家のうち「賃貸・売却・別荘を除く空き家」つまり何にも使う予定がなくそのままになっている空き家は約52,000戸で、こちらも増加傾向だそうです。

 

ゼロノワ不動産への空き家相談も年々増加しています。

宮城県全域であるのはもちろん、隣県からもいただくようになりました。

空き家再生事例の一つであるゲストハウス「アゼミチタベネル」を各メディアで取り上げていただいた効果もあると思います。

中には空き家予備軍のうちにご相談してくださる方もいて、これはとても良い傾向です。

しかしそう考えると上記統計には予備軍は含まれないわけですから、潜在的な「ほぼ空き家」というのはもっと多いのかもしれません。

ゼロノワ不動産では「予防空き家」という言葉を流行らせたいと思っています。

予防歯科、予防法務と同じ考え方です。

そうなる前に対策をしておくこと。

思い出のある建物の傷みが激しくなる前に。

所有者さんが悩みを深くする前に、やれることがまだまだあると思っています。

※画像は今回のニュースとは関係ありません。

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