ウクライナとロシアとウッドショックとエネルギーと。 | 建築工房 零
小野幸助ブログ
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ウクライナとロシアとウッドショックとエネルギーと。

オノコウスケ
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お疲れ様です。
疲れてないけど。

小野です。零です。ヒゲメガネです。

ウクライナがすごいことになってますね。
これでまた木材の値段が上がりますね。ロシアの木材がかなりの量 輸入されていることも、一月からロシアが丸太の輸出を禁止したこともあまり知られていないようです。

私は年に数回、人前でお話をさせていただくことがあるんですが、
奇しくも、私がいろんなところで使っているスライドがまさにウクライナのことでした。

私は2012年と2015年の2回、ドイツやオーストリアにバイオマスと建築の勉強に行っています。
2014年がウクライナの内戦とロシア軍の侵攻、クリミア半島の占領があった時です。

その時に、オーストリア第二の都市グラーツに行ってました。
オーストリアの二番目の産業は林業。森を見せていただいているときに、ロシアからの天然ガスのパイプラインを見せてもらった記憶がうっすらとあります。

「ドイツやオーストリアの人たちは環境意識が高いのでみんなで勉強しよう!」

そんな空気感で行きましたが、現地の人たちと話しているとなんだか少し違います。

確かに環境意識は日本人より高いかもしれないけど、ちょっと違う理由なんですね。


この図は見にくくて申し訳ないが、日本とヨーロッパの地図を同じ大きさで重ねたものです。
意外に日本は結構でかいですね。

ウクライナの首都キエフの北にチェルノブイリがあります。
そうです。原発が爆発したチェルノブイリです。
不謹慎かもしれないけど、チェルノブイリを福島第二原発近くに合わせてみると、
今回の暴れん坊ロシアの首都モスクワあたりが北海道で、
福岡あたりがオーストリアになります。

そうなんです。あの暴君ロシアがこれだけの近い距離にいるんです。

で、一枚目のスライドに戻ります。

その暴君ロシアからヨーロッパ諸国は天然ガスをパイプラインを通じて大量に買っているんです。
そして、2014年の内戦の時に、ロシアはその天然ガスのパイプラインをキュキュって閉めたんです。
それがこのスライドです。

今回は確認できていませんが、おそらく閉めたでしょう。

もちろんその頃はイスラム国もバリバリでした。

中東から石油。
ロシアから天然ガス。

彼らは何百年もドンパチやり合っているので、
自分達のエネルギーが自分達の手の中にないことの危機感が強いんですね。

自分達の手の中にあるエネルギーってなんだろうか?
石油もない。石炭もない。

なので、ドイツは風力と太陽光に、
オーストリアは自国の強みである林業(バイオマス)に走ったわけです。

彼らに死ぬくらい強いシェリー酒を飲まされながら色々語り合って理解できました。
なるほどです。

で、対して日本はどうだろうか。

94パーセントが海外依存。。。。。

もちろんロシアからも大量の天然ガスを買っています。。。。。汗

食料自給率の問題をよく聞きますが、エネルギー自給率はそれどころではないです。
自分達の手の中にエネルギーを取り戻すことは本当に重要な課題です。

そうなると太陽光だね!!

・・・・・と言う人もいますが、
太陽光発電パネルはもはや中国のお家芸。
その世界シェアの75%はあのウイグル自治区のシリコンですし、ウイグル人の強制労働が問題視されています。

私たちは依存状態を変えずに、

『原発ダメならメガソーラー!』

と、依存先の首のすげ替えだけではダメなようです。

零の家 暮らしを取り戻す。
https://zerocraft.com/

実はこの言葉にはこんな想いも根本にあったりします。

本当は世界がみんな平和で幸せであればいいんだけど、
今は正直、日本人として日本の未来を考えるのが精一杯です。

おしまい

 

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