人も地域も温める。 でも地球は暖めない。 | 建築工房 零
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人も地域も温める。 でも地球は暖めない。

キクチシロウ
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~あなたの木質バイオマスエネルギーの選択で、守れる自然、つくれる未来があります。~

 


これは、東日本震災後、住宅情報誌の広告を作成した際に、私が書いたコピーですが、暖かすぎる冬に不安を抱かざるを得ない中、そして、阪神淡路大震災から25年という今日のこの日に、読み返してみたくなり、引っ張り出しました。

 

「エネルギー自給率わずか4%の日本ですが、実は、国土の67%を森が占める世界有数の森林大国でもあります。森は、計画的な伐採、植林を繰り返すことで、生物多様性、地球環境保全、土砂災害防止、水源涵養など様々な森林機能を保ち、私たちの暮らしに食料や資源、そしてエネルギーを持続的に供給してくれます。木をエネルギーとして燃焼させると二酸化炭素が放出されますが、それはかつて成長過程において吸収固定化したものであり、新たな温室効果ガスを生むものではありません。これをカーボンニュートラルと言い、地球温暖化防止の有効な手段として注目されています。また、木質バイオマスエネルギーの地産地消は、国外への経済の流出を防ぎ、地域の中で経済を育て循環させることにもつながっています。特に製材屑等を圧縮してつくるペレット燃料は、廃棄物のリサイクルという側面や製造・流通時の雇用創出面、もちろん林業分野での経済効果も期待されています。

東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所の事故で気付かされたのは、巨大な社会システムの脆弱さと、それぞれの地域やそこに暮らす人々の逞しさです。かりそめの“豊かさ”“快適さ”にしがみつく時代は終わりました。薪ストーブやペレットストーブも、嗜好品、贅沢品としての認識は薄れ、炎の温もりの先に、家族や地域、世界の環境や未来を見つめ始めています。

私たちは、木質バイオマスエネルギーをはじめ、太陽熱、雨水利用など、自然と地域と暮らしに寄り添うエネルギーシフトをご提案しています。」

 

私たちが、国産無垢材で家を建て、自然エネルギーでの暮らしを提案する理由を、改めて胸に刻み込む日になりました。みなさんは、如何ですか?

 

写真は、先日取材させて頂いたHさんご家族の住まいです。ゼロダヨリ2月号や、ホームページでの建築事例で、近日中にご覧いただけると思います。お楽しみに。

 

 

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