ぜろだより勝手にバックナンバー①

季節ごとに発行している「ほぼ季刊誌・ぜろだより」。わたし菊地は、表紙をめくったすぐのページを頂戴し、徒然なるままに書かせて頂いております。ということで、目下、編集中の次号（vol.７７）が７月上旬に発行されるまでの間、直近３号の巻頭言を再掲載させて頂きます。宜しければ、お付き合い下さい。

〔ぜろだよりvol.７４（２０２１年７月）〕

やっぱり人間っていいかも

時が過ぎるのは早いものですね。ここで田んぼをはじめてから、もう8年になります。でも、思い返してみても、一年として同じ春はありませんでした。人生は、ドラマ以上にドラマチックなことだらけ。それだけに、変わらぬ季節に、変わらない農作業が待っていてくれることに、深く穏やかな癒しと、さりげない励ましを感じています。

田植えを眺めている子は、この春、家族に加わった、ヤギの“こむぎ♂”と、ヒツジの“くろまめ♀”です。まめのモコモコおしり。オムツの取れてない子どもみたいで、かわいいと思いませんか。黒のハイソックスもお洒落です。こむは、さすがの身体能力で、1メートル20センチ以上の柵も、クッと後ろに体重を移したと思ったら、あっさり飛び越えていきます。小学生だったら、クラスの女子にモテるだろうなぁ。こんな二人は、くっついては頭突き、絡まり、離れてはべェーべェーと求め合うツンデレ同志。家族や兄弟って、どこもこんな感じなのでしょうね。

建築工房零がお届けする「ほぼ季刊誌ぜろだより」。それは、家づくりの話であり、暮らしの話であり、生き方の話なのかもしれません。お時間のある時に、ゆるりと読んでもらえたら嬉しいです。