零の経営指針発表会 | 建築工房 零
小野幸助ブログ
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零の経営指針発表会

オノコウスケ
小野幸助ブログ

おつかれさまです。
つかれてないけど。

オノです。ヒゲメガネです。

今週木曜日はイズミティ21をお借りして、零の経営指針発表会です。
一年に一度、零の経営理念・経営方針、そして一年間の決算、そして今期の経営計画を社員・取引先・関係各社に発表する日です。
とても大切にしている特別な日です。

 

会社の経営指針(理念・ビジョン・方針・計画)を初めて作ったのは中小企業家同友会経営指針をつくる会で学んだ8年前。震災の直前でした。
それから毎年作成し、今度で9回目の決算報告会を兼ねた経営指針発表会をさせて頂いています。
(一昨年からは感謝と恩送りを込めてその中小企業家同友会経営指針をつくる会の指導役をやらせて頂いています。)

 

発表会では毎年、私の出番は少なくなってきて、指針委員長を中心に社員さんたちが指針書も当日のレジメもつくり、発表してくれています。
年々私のしゃべる時間は少なくなっているのですが、今年はなんと逆にいつもよりも多く時間を頂きました。

そして、その場でしゃべるパワポをつくっています。←いまここ。

作っていて考えることは、企業の地域における社会使命。

特に今年は「杜くらし」をスタートさせました。

コンクリートで覆われる寂しい街並みから、杜の都仙台を取り戻す。

そこには私たちの

「暮らし(生き方)を自分たちの手の中に取り戻す」

という想いが詰まっています。

特に「杜くらし愛子中央」は住民の皆さんで共有のコモンスペース(杜の小径)を共有し、
隣に誰が住んでいるのかわからない団地ではなく、共に生きる暮らしを提案しています。

先日オープンを迎えましたが、雑誌の取材など多くの方々から関心を寄せて頂き、全国から遠くは九州鹿児島からも住宅関係者のみなさんに視察に来て頂いています。
見にきていただくお客様は建物の内容には非常に感動していただき、緑も含めて大絶賛していただいており、嬉しい限りです。
「目指すべき理想の町づくり家づくりだ」、と。

・・・・ですが、これが現実はなかなか厳しい。
かなりの高評価を頂くのですが、なかなか住まい手さんの契約までは至りません。

同時にスタートした「杜くらし根白石」は販売して開始すぐに6区画中5区画が完売する好調でした。
共有道路も完成し、住宅は二軒完成、三軒工事中。

しかし、愛子中央は近隣の造成地とかわらない金額にも関わらず(むしろ若干安い)、
まだ一区画も決まっていません。

ま、造成販売は数年かかるのが普通だと言われるのでしかたないかもしれませんが。

問い合わせ・見学は非常に多いのですが、実際に購入するとなると、

「素敵だけど私たちには無理」
「気持ちいいけど、共有の杜は誰が管理してくれるの?」
「たのしそうだけど仲良くなれる自信がない。」

という声です。
予想通りといえば予想通りです。同業他社さんからも厳しい意見をたくさん頂いていました。
たしかに「売るため」だけで見ればよくない計画かもしれません。
しかし、「売る」の先にある目指すべき社会を考えた時に、共感していただく苦労の先を目指しました。

(しかし、根白石も共有の緑の小径はあるんですが、まったく影響なく、
逆にその価値を評価していただき皆さん御契約して頂いています。土地柄でしょうか。。)

尊敬する工務店の経営者(土地の造成販売を得意とする)の先輩からは

「出来上がれば物凄い価値だけど、売るのは相当難しい」

という評価を頂きました。(笑)

たしかに理想はたくさん広めて行く想いだけど、
現実は万人ウケする価値観ではないとは思います。
個人のプライバシー・権利・自由が当然優先ですから、
「共に生きる」という想いはなかなか直ぐには受け入れては頂けないかもしれません。当然です。
しかし、共感していただける方はいらっしゃると思っています。

厳しい道かもしれないが、価値はあると思っています。
その価値を育てて行くためにも、焦らずにゆっくり想い、志、価値観に共感していただく方に伝え続けていこうと思います。

まずは指針発表会で我々の想いを発信させていただきます。

想いに少しでも共感していただけたら、ぜひ「杜くらし」を見にきて頂ければ嬉しいです。

https://zerocraft.com/events/event/4313/

 

 

おしまい。

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