空き家問題は、「家」の問題ではない | 建築工房 零
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空き家問題は、「家」の問題ではない

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10月になりました。反抗期の息子との会話を何とか楽しみたい、不動産事業部 高山です。

反抗期はとげとげ

 

前回までお伝えしていた消費税もついに増税となり、9月までで一部の軽減税率対象品を除き消費税8%は終了しました。

 

9月で終了したのは、実はそれだけではありません。

 

なんと、なんとポケットベルがサービス終了しました・・・

学校の公衆電話に並んだ私としては、ちょっぴり寂しい思いです。

 

何ごとにも終わりはある、ということでしょうか(反抗期にも!)

 

 

 

 

不動産では、その「終わり(区切り)」の見極めがなかなか難しい場合があるようです。

 

たとえば空き家になってしまった実家。

どんどん時間がたつと、人が住まず、管理もされない家は急速に傷み、大切だったはずの家財もその存在がだんだん重荷に・・・

 

だけど、時間もなく、かけられる費用もなく、そのままになってしまう。

 

そのままになればなるほど、片付けも億劫さが増し、

 

もっともっと時間が経過してしまう・・・

 

そして最悪の場合は「特定空家」に指定されるほど家屋が傷み、もしかしたら早く手を打っていれば他の活用方法もあったかもしれない建物が強制的に解体され、しかもその費用を請求されたり・・・

 

 

そういったケースが、とても増えています。

 

 

子どものころにいろんな思い出をくれた家が、大きな負担になって、まるで厄介者のようになってしまうのは、とても悲しいことですよね。

 

だって、家そのものに問題があることはほとんどないですよね。

 

空き家問題など、多くの場合は、家ではなくて「人」の問題です。

 

「まだ大丈夫」「今はそんなに負担じゃない」と思う気持ちは分かります。

 

ですが、いつでも、環境が変わったり気持ちが変わったりするのは「人」なのです。

 

家はいつもそこに佇んでいるだけ。

 

 

「終わり」を見極め、解体したり、更には売却を検討したり。

 

またはどのように「変化させて活かす」かを考える。

 

 

大切な財産のためにも、そしてご自身のためにも、「大丈夫」とせずに

 

「今は大丈夫、だけど、相談しておいてみようかな」

 

ということが少しでも増えて、朽ちてゆく空き家が一件でも多く活用できればと、願っています。

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