私の本棚とお気に入り② | 建築工房 零
ZCGコラム選
BACK NUMBER

私の本棚とお気に入り②

アベコズエ
ZCGコラム選

住まいには、そこにあるものから、その人らしさがにじみ出る。
日頃からそばに置きたいものから、気分を醸成してくれるものまで様々。
あの人は、どんな時に、どんなものに触れるんだろう。
ゼロクラフトグループの4人に聞きました。

ゼロノワ不動産・高山 裕佳さんの本棚

美女と野獣に出てくるお城の図書室に憧れた幼少期。ベルにはかないませんが、自室は作り付けの本棚に囲まれています。
私の本棚の構成は小説が7割、非小説が3割、といったところでしょうか。好きな作家さんは年々増え続け、積読も増えておりますそれは苦悩ではなく、欣喜であり私の元気の源。本棚は「私の好きなもの」の棲み処です。そんな私の棚にある「好きなもの」は【物語】【猫】【青】【文字】【文具】に大別されます。・・・というかそれを今知りました。

たとえば【青】について。とにかく青いもの中毒です。なぜ赤いランドセル、赤い習字バックを持たされるのか。その不自由から解放されたいと願っていた小学校時代でした(大げさ)。

【文字】について。母によると、3歳になる前から「文字」に異様な関心を見せたらしい私は「文字を書いて見せてくれ」と毎日毎日うるさかったらしい。本好きのスタートは「文字」だったんですね。
好きなものしかない本棚には、たまに猫達も来てくれます。一度しかない人生、好きなものに囲まれて過ごしたい。それを体現しているのが「私の本棚」です。

『色の辞典』(新井 美樹 著/雷鳥社)

「青」をテーマにした写真集や図鑑などもどっさりあるんですが一押しは水彩画家・新井美樹さんの手による色の辞典。
オールカラーで紹介される367の色たち。名前の由来や成り立ちが丁寧かつ簡潔に紹介されているだけでなく、色名ごとにその色を使ったイラストが添えられているのが楽しく、ほかの色もあるからこそ青の素晴らしさも再確認できる、宝物の辞典です。

『「ネコひねり問題」を超一流の 科学者たちが全力で考えてみた』(グレゴリー・J・オリバー 著、水谷 淳訳/ダイヤモンド社)

「猫」って書いてあるだけで購入する習性があって、小説も含めてたくさん猫をテーマにした本を持っています。その中でも最近読んで驚くほど面白かったのがこちら。
猫の宙返り(空中立ち直り反射)はどういう仕組みになってるの?という謎を科学的に解いていくその道筋のなかで、写真術の発展や、数学者による見解、ロボット工学、地球の自転に宇宙開発との関係性・・・スケールがどんどん大きくなって普段使わない脳みそフル回転になる一冊。

『星の王子さま』(サン テグジュペリ 作、内藤 濯 訳/岩波書店)

名作中の名作ですが、やっぱり最高なんです。生きるうえで力になる本は児童書が多いかもしれませんね。
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」というキツネのセリフはあまりにも有名ですが、私の好きなフレーズはもう一つあります。
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ・・・・・・」
大切に、子どものころからずっと私の心と本棚の中にある一冊です。

企画広報課 平山 桃子さんのテーブルウェア

「作家もの」と言われる、大量生産ではない個人の作り手や工房が製作している器を買いがちです(特に旅先で)。一方で、紅茶を飲むのが好きなのでヨーロッパの陶磁器メーカーのビンテージカップも集めています。  シンプルだけど少し面白い、量販店では見かけないデザインや、人の手を渡ってきて大事にされてきただろう器が好きです。
こんな料理をこの器に盛ったら素敵だろうな……
このカップであのお茶を飲んだらおいしいだろうな…

京千のマグカップとプレート

やわらかい青地に白抜きのボタニカル柄が気に入って購入したカップ&ソーサー……と思いきや、長崎県波佐見町の焼き物工房・京千のマグカップとプレート。
ゆっくりお茶を飲みたいときはセットで、お茶請けがあるときは別々に。
プレートはおかずや果物を盛ったり、と日常的に活躍してくれます。
和も洋も素敵に見せてくれる懐の深さがある器。

ロンドンポタリーのティーポット

高校性の頃から憧れていたティーポット。はじめての一人暮らし記念に購入しました。以来10数年、冬はこのポットにミルクティーを何杯かまとめて作るのが定番です。
なにより、絵本に出てきそうなころんとした形がかわいい!

その他のよみもの

PAGE TOP