【ヒゲメガネの暮らしを取り戻そう‼】”こだわりの家”について | 建築工房 零
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【ヒゲメガネの暮らしを取り戻そう‼】”こだわりの家”について

オノコウスケ
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お疲れ様です。疲れてないけど。

こだわりの家。
ちと、調べてみました。

①こだわり:こだわること。特別の思い入れ。
②こだわる:ちょっとしたことにとらわれる。
拘泥する。
③拘泥  :ほかに選びようもあるのに、
一つの事にこだわること。
(例)こだわりのスープ・こだわりの素材
こだわりの家  などなど・・・

最近はいい意味で使われることが多いけど、本来はあまりそうではないようです。

ちなみに、「ゼロさんはこだわってるからね」と、きっと褒め言葉としてしばしば言っていただくことが多いですが、「こだわり」という言葉は、ホームページでもこの冊子でも全く使っていません。もし使っている何かを見たら教えてください。何かの間違いですので。

 

言葉を調べてみて分かったんですが、自分たちが「こだわり」という言葉を使わない理由は、先述した①〜③のような意味合いで「こだわり」をとらえているからかもしれません。

「こだわり」の家づくりより、あたり前の家づくりをしたいです。大工さんが社員なのは、「こだわり」ではなく、あたり前。地元の木材を使うのも、「こだわり」ではなく、あたり前。そう思って日々暮らしづくりに取り組んでいます。

 

最近、家づくり全般に対してですが、こだわればこだわるほど、住まうご家族にとってもったいないなあ、と思う事が多い気がしています。

 

例えば家事動線や回遊。「インスタで見た通り抜けられる収納にしたい!」というご要望を叶えることはできるけれど、一方で、動線が多くなる、リビングが狭くなる、収納量が半減する、などのデメリットを伝える必要があります。

かなり以前、この考え方を何かで聞いた方なのでしょうか、「お客様に寄り添っていない」とネットに書き込みされましたけど(笑)

我々は御用聞き(イエスマン)として寄り添う仕事の仕方では、真にお客様のためにならないと思っています。

 

お客様からお伝えいただく、様々なご要望、ご条件。

それらを額面通りに反映したプランよりも、ご要望やご条件の根っこにある、どのように暮らしたいかという「価値観」まで深掘りし、それを汲み取ったプランの方がずっと、お客様のご満足や幸せにつながると信じているからです。

そのためにも我々は一生勉強し続け、プロとして信頼いただかなくてはいけません。実力が伴ってないかもしれませんが。一生修行です。

 

究極な話をすれば、家づくりは「目的」ではなく「手段」なはず。

本来の目的である「暮らし」を犠牲にした家づくりに陥らないように、注意。注意。

その他のよみもの

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