【ヒゲメガネの暮らしを取り戻そう‼】今回は、家づくりの発信について | 建築工房 零
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【ヒゲメガネの暮らしを取り戻そう‼】今回は、家づくりの発信について

オノコウスケ
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お疲れ様です。疲れてないけど。

 

最近YouTube頑張ってます。

少しずつ見てくださる方も増えてきました。みなさんありがとうございます。

 

正直言って、YouTubeって、”なかなか”です。

技術的に「?」な内容の動画がとても多く、かつ視聴回数も多いです。

特に「〇〇する家づくりは絶対後悔!」「絶対選んではダメな建材〇選」など、インパクトのあるアイコンはとても数字を稼いでいます。

私も頑張っていますが、ネガティブキャンペーンをしたくないので、「失敗する家づくり」ではなく、「成功する家づくり」を正攻法で発信し続けています。

ですが、内容の怪しいネガキャン動画の方が多くの人に”見られている”現状に、ちょっと心がザワついておりました(笑)

加えて先日、とても印象的な家を見ました。

ある大手ハウスメーカーの「〇〇い家」です。

その家は断熱性を表すUA値をとことん向上させるために、一階は窓が二つ、二階は窓が三つしかありません。

しかも、その半分以上は小さな小さな押し出し窓です。

 

窓は、ラジオでも口すっぱくお伝えしているように、太陽のエネルギーを受け入れる場所ですが、どんなに高性能のガラスやサッシであっても、断熱材の充填された壁に比べれば性能数値は落ちます。故に、見た目の断熱性能をよく見せるためには、窓は少なく小さくすればいいのです。

しかし、窓から取得する太陽のエネルギーも含めてシミュレーションしてみると、窓をきちんと設計し配置した方が年間の暖房費は格段に下がります。特に仙台は冬の晴れが多いので、他の地域よりもその差が大きく現れてきます。

つまりこの大手ハウスメーカーは、実際の暮らし良さより、見た目の数字で受注するために、こんな手法を選んだのではないかなと思うのです。

先日、業界の大御所(住宅関係メディアの大物)と飲んでいるときに聞いたんですが、Youtubeでネガティブ動画を発信する方々はたくさん再生数を獲得しているけど、会社として受注が上がっているとは限らないそうです。

それを聞いて安心しました(笑)。

 

人は成功することよりも失敗することに3〜5倍興味を持つそうです。

100万円もらえるチャンスよりも30万円失うリスクの方が大きく感じてしまうそうです。

なので、不安を煽る内容は多くの人にフッキングするのでしょう。しかし、その発信者の信頼獲得にはつながっていないようです。

私たちは長年、家づくりを通して暮らしの豊かさを追求し、提供してきました。

それは物質的豊かさを否定はしないけれども、それよりも上位である暮らしの豊かさを大事にしてきました。

温熱や耐震は衛生要因としてとても重要で、足りなければ不幸になるもの。

 

しかし、それはあくまで手段であり、目的ではありません。家づくりの目的はその先にある暮らしであり、私たちのたくさんの知恵や技術が込められた家づくりは、それを実現するための器です。

決してチョロい道ではないですが、これからも(ネガティブ発信ではなく)このスタイルで家づくりを発信していこうと思ってます。

どうぞよろしくお願いします。(そのためにはもっと技術的な内容よりも暮らしの豊かさを発信する方が大事だな…)

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