山あり、谷あり、炎あり。TAKIBITO HISTORY | 建築工房 零
ZCGコラム選
BACK NUMBER

山あり、谷あり、炎あり。TAKIBITO HISTORY

サトウ アユミ
ZCGコラム選

建築工房零の工務二課に属する「焚人-タキビト-」。
このゼロクラフトグループの背骨ともいうべき、会社の想いを体現してきた焚人たち。
化石燃料利用から自然エネルギー利用に、
無理をするのではなく、JOYの雰囲気を纏いながら、
地道に、そして着実にシフトすることに貢献してきました。
その歴史は、ちょっとやそっとじゃ語り切れないほど、チャレンジと試行錯誤の歴史でもあったのです。
山あり、谷あり、炎ありの焚人ヒストリーの一部。ぜひご覧ください!

ヒゲメガネ × タキビト座談会

「試行錯誤の日々だけど、根底にたのしい!」

2024年現在の焚人の3人と、代表のオノ社長に話を伺いました。
彼らは、零のどんな想いに共感して、タキビトになったのか。タキビトが生まれる前は、どんな文化があったのか。
発足当時の話や今後の展望について、炎よりも熱く、語らいます。

語り手: 代表取締役社長 オノ 工務二課 焚人 ミチシゲ&ダイスケ&コウマ

日本の山への想いが焚人に導く

ミチシゲ)

前職は、林業に携わっていたんです。

もともと職人の生き方に憧れがあったこともあり、興味があった一次産業に飛び込みました。

そこで、零のすまい手で林業をしていた友人と一緒に「皮むき間伐」というイベントに森林インストラクターとして参加したり、ゼロ村市場でやっていた環境に関わる映画上映会に参加したりと、入社前からつながりがあって。

色々なご縁で、いま焚人として活動しています。

 

ダイスケ)

幼い頃から家族で山遊びに行って野宿するなど、自然が好きという素地があって、「日本の山を元気にしたい」というのがずっと胸の中にありました。

大学では環境経済学を学び、卒論では「林業の衰退」について書いたんです。

そんなことを仕事にできる場所は…と、「環境」というワードで検索をかけて出てきたのが当時唯一零で、入社を決めました。

コウマ)

24卒で入社したコウマです。

専門学校で建築を学びました。

職場体験で焚人のエアコンのメンテナンスに同行し、建築って、色々な役割の人が携わってできるんだなと気づきました。

幅広く自社で担えるところに魅力を感じ、入社を決意しました。

やってみたい!楽しい!が、自分たちの原動力に

オノ)

もともと暮らしのエネルギーを自然エネルギーにシフトしていこう、ということは創業当初からチャレンジしていて。

暮らしの中の主なエネルギーは給湯や暖房の「熱」だから、太陽エネルギーや木質バイオマスエネルギーで置き換えができるんだよね。

でも、「車」は?と思った時にチャレンジしたのが、BDF(バイオディーゼル燃料)やてんぷら油で走る自動車だった。脱炭素の取り組みでもあったけど、そういうのがあると聞いて、「面白そうだからやりたい!」っていう気持ちが大きかった。

東日本大震災の時も、ガソリンが無くて大変だった時に、BDFの車で薪ボイラーのお風呂を持っていくことができたんだよね。

 

ミチシゲ)

正直今思えば費用対効果は…(汗)

業務利用するにはリスクが大きく会社の成長に伴い取り組みとしては終了したけれど、この会社がそうしたチャレンジをしてきたというのは今にも活きていますよね。

その他にも、ペレット燃料を自社で作ってみようと試みたり、夏なるべくエアコンに頼らず涼を取るために事務所を色々改造したり…色々やってきたね!(笑)

 

ダイスケ)

ストーブを自社で設置施工するのも、勉強させてもらいながら。

当時は大変だったけど、楽しかったから、今があるなと思います。

すまい手さんはじめ、多くのお客様に選んでいただいたおかげで、今の累計ストーブ設置台数500台という数字にもつながって、社内からも「何か現場で困ったら環境さん(焚人)に相談しよう」という信頼を得ていった感覚です。

炎のある暮らしを、豊かな自然環境での野遊びをもっと!

オノ)

あえて言うと、これまで取り組んできたことはみんなSDGsでラベリングできるよね。

今は住宅の高性能化や性能向上リノベなども注目されてきて、住まい自体があたたかくなってきたから、薪ストーブの代理店自体はだいぶ減ってきた印象があるけど、だからこそ「炎のある暮らしの豊かさ、愉しさ」を伝えていきたい。

ダイスケ)

仙台で言えば、夏のエアコンが不要だった時代から、今や必須に。

地球温暖化を感じますね。

そんなニーズが徐々に変化する中で、エアコン設置なども自分たちでやれるようにしてきました。

快適な住環境、自然エネルギー利用を一丸となって広めていきたいと思います。

ミチシゲ)

建築に関わるエネルギーシフトをメインにしつつも、ツリークライミングだったり、川遊び、渓流釣りとか…自然自体の魅力をもっと発信したい!

コウマ君、発信お願いね!!

 

コウマ)

(気合の)はい!!

 

ダイスケ)

来年の7月で、零は20歳を迎えます。

自分自身には「日本の山を元気にしたい!」という想いが一貫してあります。

一つ一つの行動が日本のエネルギー自給率を上げることに繋がるので、この焚人の取り組みを通して実現できればと思います。

 

オノ)

人は正しいところじゃなく、楽しいところに集まる!というのが、私の信条です。

太陽や薪は、身近にあるエネルギー。

当たり前に自分たちの手の中にあるエネルギーで暮らす。

そんな社会に、少しずつ、楽しく!近づけていきたいね。

その他のよみもの

PAGE TOP