【ヒゲメガネの暮らしを取り戻そう‼】‟高い性能”はなんのため? | 建築工房 零
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【ヒゲメガネの暮らしを取り戻そう‼】‟高い性能”はなんのため?

オノコウスケ
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お疲れ様です。疲れてないけど。

オノです。ヒゲメガネです。

 

最近、住宅の断熱性能は格段に向上しています。

私たちゼロクラフトグループでも標準仕様の性能を底上げしていますが、その中で一つ、どうしても気になることがあります。

 

それは、本来「暖かい暮らし」のための手段だったはずの断熱が、いつの間にか「目的にすり替わっていることです。

 

極端な例ですが、窓が一つもない箱のような家を想像してみてください。

熱が逃げる場所(窓などの開口部)がないため、熱の逃げにくさを表す断熱スペック(UA値)は驚くほど良くなります。

しかし、その家は本当に「暖かい」と言えると思いますか?

 

窓が一つもない家は、冬の太陽光(日射取得)を全く取り込めないため、年間の暖房費に換算するとかえって高くなってしまう=暖かいとは言えないケースが多々あるんです。

一方、窓がある家は、窓から逃げる熱もあれど、日中に自然に入ってくる熱もあるわけです。

窓が適切な設計であれば、そのバランスは言わずもがなでしょう。

 

 

とある住宅メーカーが「すごい家」と銘打って、UA値の良さを大々的に宣伝していましたが、見ると小さな窓が3箇所のみ。

スペック上の数字は「すごい」かもしれませんがその家での暮らしは果たして、豊かな暮らしと言えるのでしょうか。

 

 

「売るための商品」か「暮らすための家」か。

前者はカタログで見栄えの良い「スペック(数字)」を重視する家づくりになり、後者はスペックの数字よりも実際の「暖かさ」と「心地よさ」を重視する家づくりになるのではないでしょうか。

 

特に仙台は、冬の晴天率が高く、太陽の力を利用する「パッシブ設計」が非常に有効な地域です。

しかし、簡易的な多くの温熱シミュレーションでは「日射取得」が計算式に入っておらず、大事な「暖かさ」の指標が、熱の逃げにくさ(断熱性能)だけで語られることが圧倒的に多い現状なのです。

 

このスペック(数字)の裏側にある事実をラジオや動画、大学での講義などを通して発信し続けて10年以上。

まだまだ届いていないもどかしさがあります。

 

だからこそ、皆さんにお願いがあります。

家づくりで後悔する人を一人でも減らすために、私のYouTubeチャンネル「マドとマドリの旨い店」を覗いてみて欲しいのです。

そして、もし共感いただけたら「いいね」やシェアしていただき、この情報を広める力を貸して欲しいのです。

 

ちなみに、年明けには大手サッシメーカーのLIXILさんから、このテーマで取材を受けることになりました。

業界誌に掲載予定です。

 

これからも、数字に惑わされない「本当に豊かな住まい」のあり方を、全力で発信し続けていきます!

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